米国株投資では、四半期決算(Quarterly Earnings)の内容が株価に大きな影響を与えます。初心者には「どの数字を見ればいいの?」「どこで資料を探すの?」と迷うことが多いでしょう。本記事では、四半期決算の基本・重要指標・確認方法・株価への影響をわかりやすく解説します。
四半期決算とは?
米国企業は年4回(3ヶ月ごと)に業績を公表します。これが四半期決算で、投資家への情報開示義務として法律で定められています。
- 1Q:1月〜3月
- 2Q:4月〜6月
- 3Q:7月〜9月
- 4Q:10月〜12月(通期決算を含む)
決算資料はどこで見られる?
- 企業公式サイト(Investor Relations):決算発表資料・プレゼンテーション
- SEC(米国証券取引委員会)EDGAR:Form 10-Q(四半期報告書)、Form 10-K(年次報告書)
- 証券会社の情報ページ:決算速報・要約
- ニュースメディア:Bloomberg、Reuters、Yahoo! Finance など
必ず確認すべき4つの指標
1. 売上高(Revenue)
企業の規模と成長性を見る基本指標。前年同期比や市場予想との比較が重要。
2. 営業利益・純利益(Operating Income / Net Income)
企業の本業の稼ぐ力。特に利益率(営業利益率・純利益率)に注目。
3. EPS(一株当たり利益, Earnings Per Share)
米国株決算で最も注目される指標の一つ。市場予想(コンセンサス)との乖離が株価変動のカギ。
4. ガイダンス(Guidance)
企業が示す将来の見通し。売上・EPS予想が上方修正されると株価にプラス、下方修正ならマイナスの反応が出やすい。
決算と株価の関係
- 予想を上回る決算 → 株価は上昇しやすい
- 予想を下回る決算 → 株価は下落しやすい
- 数字は良くてもガイダンスが弱い → 株価が下がることも
- 一時的要因(為替・特別損益)で数字が動く場合もあるため注意
決算発表スケジュールのチェック方法
米国株の決算発表は主にプレマーケット(日本時間夕方〜夜)やアフターマーケット(日本時間早朝)に行われます。 決算シーズン(1月末〜2月、4月末〜5月、7月末〜8月、10月末〜11月)は特に注目度が高く、株価変動も大きくなりがちです。
初心者がやるべき決算チェック手順
- 決算発表予定日を把握(企業サイトや証券会社のカレンダーで確認)
- 売上・EPSが市場予想を上回ったか確認
- ガイダンスに注目(上方修正か下方修正か)
- アナリストやメディアの反応も確認
- 短期の株価変動に一喜一憂せず、長期的な成長トレンドと比較
まとめ
米国株の四半期決算は株価変動の最大イベントのひとつです。 売上・利益・EPS・ガイダンスをしっかり確認することで、投資判断の精度を高められます。 初心者はまず、決算の「型」を押さえ、継続的に追いかけることから始めましょう。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定銘柄や取引を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。
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